第342回 葉子ちゃんの雅なお誕生日...の巻

5月は東京チームだけで4人もお誕生日を迎えるスタッフがいる。
新緑の季節は人間の誕生の季節でもあるらしい・・・

4人のなかでも神宮前店のヨウコちゃんは入社4年、今年の9月からは5年目を迎える古株だ。
名古屋の茜ちゃんをはじめ、入社当時とまったく変わらぬ態度で長く頑張ってくれるスタッフは僕にとって宝である。

古株スタッフには、僕が素晴らしい！と感じたことを一緒に体験してほしいと思い、今回から、"そのひとだけの特別な誕生日"をしてあげよう！と思い立った。
ヨウコちゃんは修学旅行以来、関西へ行ったことが無いというので、僕の大好きな吉兆に連れて行くことにする。

ヨウコちゃんは逗子で生まれ育った、海が似合う健康優良児。
とっても明るく素直で、そして素晴らしく頭の良い女の子だ。
パソコン技術もなかなかの腕前でWebショップの細かい煩雑な仕事もきちんとこなし、もちろん店頭での販売も頑張ってくれている。
逗子から原宿まで2時間半以上の通勤時間がかかるというのに遅刻などただの一度もない。
台風や豪雨で電車が遅れそうなときは、前もって早めに家を出たり、違うルートを駆使したりして絶対遅れないように出勤してくれる。

仕事に対する責任感が、こんなところに溢れていて、その時は大変かも知れないが、誰からも大きな信用を得ることができて結果的には得をすることになる。

ヨウコちゃんのところは一家全員早起きみたいだ。
小さなころから時間の大切さを教えられているに違いない。

あと、ヨウコちゃんはおばあさまが家元、ということで直伝の日舞を習っているらしく、今回の吉兆の畳の上で、長時間ずっと正座の姿勢を崩すことがなかったことが、さすが！・・・と感心した。
目立つ服装や派手なメイクも、振る舞いがお上品だと、よりお嬢様っぽくみえるのである。

今回、吉兆での"和"な、お誕生会は、とっても良かった。
いつも思うが、吉兆ならではの"おもてなし"には学ぶところも多く、僕たちの仕事でも取り入れたいワザが沢山ある。
日本一流の老舗として何代も続いていることには、やはり奥深い理由がある。
この特別なお誕生日会がヨウコちゃんのこれからの接客に大いに磨きをかけるものと期待している。